【3月2日 AFP】レバノンのラフィク・ハリリ(Rafiq Hariri)元首相の暗殺事件を裁く国際法廷「レバノン特別法廷(Special Tribunal for Lebanon)」が、オランダ・ハーグ(The Hague)で1日、事件から4年ぶりに開設された。
 
 開設式典で、ダニエル・ベルマール(Daniel Bellemare)主席検事は、同特別法廷は「世界初の反テロリスト国際法廷だ」と述べ、規定に従って60日以内にレバノン政府に証拠と容疑者の引き渡しを求める考えを示した。

 レバノン当局は、大統領警護隊長を含む軍将官4人の身柄を4年近く拘束しているが、特別法廷への回答に期限はない。特別法廷の審理は、レバノンの法律に基づいて進められる。

 ハリリ元首相は、ベイルート(Beirut)中心部で2005年2月に起きた自動車爆弾テロで殺害された。国際特別法廷は07年、国連安全保障理事会(UN Security Council)の決議で設置が決まった。(c)AFP/Mariette Le Roux