【12月14日 AFP】ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)が斎藤隆(Takashi Saito)への条件提示を見送ったため、斎藤はフリーエージェント(FA)となり、ドジャースを退団する可能性が出てきた。12日にドジャースが斎藤に対し条件提示をしていたならば、年俸調停となっていた可能性もある。

 フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)とのナ・リーグ優勝決定シリーズの登録メンバーから外れるなど2008年シーズンを怪我に悩まされた斎藤は、他球団に移籍することになるかもしれない。

 斎藤は2006年にマイナー契約でドジャースに入団、故障したエリック・ガニエ(Eric Gagne)に代わり抑え投手を務めた。ひじを故障した2008年シーズンは7月に戦線から離脱し後半戦の大部分を欠場し、9月に復帰しその後6試合に登板した。シカゴ・カブス(Chicago Cubs)との地区シリーズでは1試合に登板したが、1アウトも奪えず2失点を喫し降板している。

 斎藤はドジャースで3シーズンを過ごし、通算12勝7敗81セーブを記録し、防御率1.95の成績を収めている。

 ドジャースは健康面への不安から斎藤への契約提示を見送ったが、ドジャースと斎藤が契約を結ぶ可能性は残されている。

 ドジャースのゼネラルマネージャーのネッド・コレッティ(Ned Colletti)氏は「2009年に斎藤を呼び戻すための手段は残されているが、現状では契約に関して意見の食い違いがある。我々は選手としても人間としても斎藤に敬意を抱いている。健康面を考えると、この2、3か月が斎藤にとってどれほど困難なものだったかは分かっている。今後、合意に至れることを期待している」と語っている。(c)AFP