【10月12日 AFP】ヤモリが持つ粘着力の強い手足を参考にした接着剤が新たに開発された。米国の研究チームが9日、科学誌「サイエンス(Science)」に発表した。

 新しい接着剤は、やはりヤモリから着想を得てこれ以前に発明された接着剤の3倍、ヤモリ自体の10倍強力だという。

 研究の結果、ヤモリの手足には弾力性のある極細毛が生えており、それが驚くべき負荷を支えていることが判明。研究チームは、この極細毛をまねてカーボンナノチューブを並べることで同様の能力が再生可能であることを発見した。

 カーボンナノチューブを並べることで、ファンデルワールス(van der Waals)力と呼ばれる分子間引力の効果を最大限引き出し、非常に強力な接着剤になるという。(c)AFP