【9月20日 AFP】一時の勢いは無くなったとはいえ原油の高値が続くなか、航空運賃、宅配ピザに続き、コカインの密売人にも燃料サーチャージを請求する者が現れたことが、米国の犯罪関係の情報を集めたウェブサイト「The Smoking Gun」で18日に公開された宣誓供述書で明らかになった。

 米インディアナ(Indiana)州ハモンド(Hammond)在住のコカインの密売人(18)は今年6月、この男からコカインを買う手はずを整えた警察の情報提供者に対し、「コカイン受け渡し時のガソリン代として」25ドル(約2700円)をコカインの代金に上乗せするよう要求した。

 この密売人と警察の情報提供者は密売人の自宅から約32キロ離れた場所で会った。ガソリン価格は1ガロン(3.79リットル)あたり約4ドル(約430円)だったので、密売人はわずかながらサーチャージで利益を出した計算になる。

 にもかかわらずこの密売人は1週間後、「次は230ドル(約2万4700円)にするから」としてコカイン7.5グラムの値段を10ドル(約1000円)高い250ドル(約2万6900円)に値上げしたという。(c)AFP