【9月19日 AFP】(写真追加)現地時間21日に行われるホームゲームを最後に、「ベーブ・ルース(Babe Ruth)の建てた家」(The house that Ruth built)の異名を持つMLB・ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の本拠地であるヤンキースタジアム(Yankee Stadium)が85年の歴史に幕を下ろす。

 26度のワールドシリーズ制覇を誇りながら、2008年シーズンはその輝かしい栄光は影を潜めたヤンキースは、共にプレーオフ進出が厳しいボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)と現地21日にヤンキースタジアムで最後の試合を行う。

 2009年4月には企業向けの豪華な施設、会員限定のレストラン、バーなどを完備した総工費13億ドル(約1361億円)の新ヤンキースタジアムが完成する予定。また、新スタジアムの側には豪華なホテルも建設予定で、営利事業の可能性やあらゆる最新アメニティが提供される施設となる。

 ニューヨーク(New York)市ブロンクス(Bronx)にあるヤンキースタジアムは、ヤンキースの本拠地として1923年に開場したが、時にはアメリカンフットボール、ボクシング、ローマ法王による屋外ミサなどに使用され、独特の雰囲気を持つスタジアムであった。

 1928年に陸軍士官学校とノートルダム大学(University of Notre Dame)のアメリカンフットボールの試合が行われ、当時ノートルダム大学のヘッドコーチを務めたクヌーテ・ロクニー(Knute Rockne)が、亡きジョージ・ギップ(George Gipp)の「ギッパーのために勝利してくれ("Win one for the Gipper")」の最期の言葉を引用し、選手たちの気持ちを高め陸軍士官学校に勝利した。後にその話が映画となり、当時俳優だったロナルド・レーガン(Ronald Reagan)がジョージ・ギップ役を務めた。

 ボクシングでは1938年にドイツのマックス・シュメリング(Max Schmeling)とジョー・ルイス(Joe Louis)の試合が行われ、1976年には元世界ヘビー級王者モハメド・アリ(Muhammad Ali)とケン・ノートン(Ken Norton)とのタイトル戦が行われ、ヤンキースタジアムでの最後のボクシングとなった。

 1965年にはローマ法王パウロ6世(Paul VI、当時)がローマ法王として初めて米国を訪れ、8万人以上を集めた大規模な屋外ミサが行われた。

 1990年にはネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)氏もスタジアムを訪問している。