【8月13日 AFP】英国で93歳にして「駆け出し」の作家が、老人ホームに暮らす人々を「救い出す」ために、印税で田舎に邸宅を購入した。老人ホームに住む同世代に対し「一緒に暮らしませんか」と呼び掛けている。11日の英ガーディアン(Guardian)紙とデイリーテレグラフ(Daily Telegraph)紙が伝えた。

 ローナ・ペイジ(Lorna Page)さんは、先ごろ発表したデビュー作「A Dangerous Weakness(ア・デンジェラス・ウィークネス)」が大ヒットし、この本の印税と自宅を売って得たお金とで、美しい風景が広がる英国南西部のデヴォン(Devon)に5つのベッドルームを備えた家を購入した。値段は31万ポンド(約6400万円)だったという。

「老人ホームは惨めな場所よ。話し相手もなく、一日中窓から外を眺めているだけの場所。あそこに住む何人かの人に、家とファミリーライフを提供できたらと思うの。今は、老人ホームを出てわたしと一緒に暮らしませんかと呼び掛けているところ。わたしも高齢で、誰かと同居することは心強いわ」とペイジさんは語った。

 同居希望者は、これまでのところ数十人に上っているという。

 ペイジさんのデビュー作は、アルプスを舞台にしたスリラー。3年前に執筆したが出版するつもりはなく、スーツケースにしまっておいた。だが義理の娘がこれを読んで直ちに魅了され、原稿を出版社に送ることを勧めたという。2人の子どもと2人の孫を持ち、第2次世界大戦中は兵士たちにモールス信号を教えていたというペイジさんは現在、次作の短編集を執筆中だ。(c)AFP