【7月26日 AFP】(一部更新)豪カンタス航空(Qantas Airways)の旅客機の機体に直径3メートルの穴が開いた事故で、同社とオーストラリア運輸安全局(Australian Transport Safety BureauATSB)は26日、原因究明に向けた調査を行った。

 乗客・乗員365人を乗せたロンドン(London)発メルボルン(Melbourne)行きのボーイング(Boeing)747型機は25日、香港(Hong Kong)を経由しメルボルンに向かって高度約8800メートルを飛行中、直径約3メートルの穴が開き、フィリピン・マニラ(Manila)空港に緊急着陸した。同機は南シナ海(South China Sea)上空で約6000メートル緊急降下し、その後安定を戻したという。

 匿名のある調査関係者はAFPに対し、原因を特定するには時期尚早だが、専門家らは荷物庫内で何らかの爆発があったか、機体のパネルがはがれ落ちたことが原因とみていると語り、事故原因は何であれ乗客らは「非常に幸運だった」と付け加えた。

 同筋によると、手荷物の中に入っていた何かに圧力が掛かり爆発した可能性があるが、爆発物の可能性は低いという。

 また、カンタスの担当者とATSBのほかフィリピン当局も調査に加わっているという。

 同機の乗客は26日、カンタス航空の別の便でメルボルンに到着。親族らと感動的な再会を果たし、死を目の当たりにした体験を語ったりしていた。

 豪大衆紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)は、事故機の使用年数は16年で「おんぼろ」だったとし、今年初めに行った点検・修理では同機に多数腐食した箇所が見つかったと報じた。

 これを受け、カンタスのジェフ・ディクソン(Geoff Dixon)最高経営責任者(CEO)は同日、記者会見し、機体に穴が開いたのは老朽化が原因ではないと主張した。

 ディクソンCEOは損傷した右翼前の箇所には腐食はなかったとし、また同機が古すぎるということはなく、同社は老朽化した航空機を所有していないとも強調。所有航空機の平均使用年は約10年で、世界的に見ても平均的だと反論した。(c)AFP