【5月9日 MODE PRESS】実在の大富豪一家を題材にしたサスペンス『美しすぎる母(Savage Grace)』が今年初夏から全国で順次公開される。前年の第60回カンヌ国際映画祭(CannesFilm Festival)監督週間で上映され、話題を呼んだ注目作品だ。

■夫に捨てられ、息子に殺される悲しい運命

 優雅な生活を夢見て、アメリカの大富豪ベークランド(Baekeland)家のブルックス(Brooks)と結婚したバーバラ(Barbara)。幸せな時は長く続かず、夫の不倫により息子のアントニー(Antony)と共に2人、残されてしまう。夫を失った悲しみから、アントニーへの依存を高めていくバーバラだが、愛情と憎悪が混在した2人の関係はさらに複雑になっていく一方で、ある日ついにアントニーは実の母バーバラを殺してしまう。

■衝撃的なドラマを演じきった俳優陣

 1972年11月17日、ロンドンで実際に起こったこの事件は、「Savage Grace(原題)」として1985年に出版され、多くの賞を獲得した。スキャンダラスで謎の多いこの事件の映画化に挑戦したのは、デビュー作『恍惚(SWOON)』で数々の映画賞を受賞して話題となったトム・ケイリン(Tom Kalin)監督。

 また、暴力的側面と妖艶な美しさを併せ持つバーバラ役には、ハリウッド(Hollywood)を代表する女優の1人、ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)を起用。繊細さと儚げな雰囲気で見事揺れ動く バーバラの息子アントニーを演じきった新人俳優エディ・レッドメン(Eddie Redmayne)。その他、スティーヴン・ディレン(Stephen Dillane)やヒュー・ダンシー(Hugh Dancy)など実力派俳優らが集結した。

■衣装は厳選したオートクチュールたち

 もう一つ、作品の見どころと言えるのは、豪華絢爛な上流階級の暮らしに再現された俳優たちの衣装だ。それぞれの登場人物を表現したディディエ・リュド(Didier Ludot)が厳選するオートクチュールにも注目したい。(c)MODE PRESS

公開情報:6月7日よりBunkamuraル・シネマ他、全国順次ロードショー