【4月29日 AFP】薬物使用疑惑の渦中にあるロジャー・クレメンス(Roger Clemens)投手とカントリー歌手のミンディ・マクレディ(Mindy McCready)の不倫がニューヨーク・デイリーニューズ(New York Daily News)紙により明らかになった。28日付けの同紙は、マクレディが15歳の頃から10年以上にわたって関係が続いていたと報じている。

 複数の匿名情報として報じられたニューヨーク・デイリーニューズ紙の記事は、薬物使用疑惑の渦中にあり、宣誓証言で虚偽の証言を行ったとして調査されている伝説の投手クレメンスの名誉を損なう新たなダメージとなる。

 クレメンスはボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)に所属し、既に結婚し2児の父親であった28歳の時に、当時歌手を目指しカラオケバーでパフォーマンスをしていたマクレディと知り合い不倫関係が始まったと同紙は伝えている。

 同紙に対しクレメンスの弁護士を務めるラスティ・ハーディン(Rusty Hardin)氏は「クレメンスはマクレディと不適切な関係を持ったことはないときっぱり否定しており、彼は彼女を家族ぐるみの友人と考えている。彼と彼女に性的な関係は一度もない」と語り、両者は長い付き合いだが性的な関係はないとしている。

 またハーディン氏は、クレメンスの妻であるのデビー(Debbie)夫人もマクレディのことを知っており、クレメンスとマクレディが飛行機で旅行したていたことも知っていると明かしている。

 新しいアルバムで音楽界への復帰を目指しているマクレディは、テネシー州(Tennessee)のナッシュビル(Nashville)でのライブや、リアリティ番組で注目の的となった。

 クレメンスは1998年から2001年にかけてステロイド(Steroid)とヒト成長ホルモン(Human Growth HormoneHGH)を複数回注射したと証言した元トレーナーのブライアン・マクナミー(Brian McNamee)氏を名誉棄損で訴えているが、この報道は訴訟にも影響を与えることになる。

 サイ・ヤング賞(Cy Young Award)を7度受賞し「ロケット」と呼ばれるクレメンスは、2月13日に開かれた米議会下院政府改革委員会(House Oversight and Government Reform Committee)の公聴会においてステロイドとHGHの使用を否定している。

 これに対し同委員会のヘンリー・ワクスマン(Henry Waxman)委員長は、クレメンスの宣誓証言内容はマクナミー氏と同氏が以前トレーナーを務めていた元チームメイトのアンディ・ペティット(Andy Pettitte)投手の証言内容と相反しているとして司法省(Justice Department)に調査を依頼した。

 マクナミー氏の弁護士を務めるリチャード・エメリー(Richard Emery)氏はニューヨーク・デイリーニューズ紙に対し、クレメンスとマクレディの長期間にわたる不倫関係は、今後もクレメンスのイメージにつきまとうだろうと語っている。

 エメリー氏は「ロジャーがマクナミーを訴えているのは彼の名誉に関することであり、その名誉がいかに傷つけられたかということだ。もし彼が女性にだらしのない人間だということが証明されれば、彼の名誉はその時点で既に傷つけられたことになる。名誉毀損の場合、原告の社会における全ての名誉が争点となる。聖人の顔をした無実の主張を含む全てがその標的となる。我々は彼を厳しく追及し、彼の疑わしい素行に関する証人を探す。恐らくマクレディと彼らの知人に証人として召喚令状を出すことになるだろう。彼は自分を『良き父親』だと遠まわしに言っていた。毀損された彼の名誉とは何か。裁判では全てが標的となる」と語っている。(c)AFP