【AFP】(一部修正)1997年ツール・ド・フランス(Tour de France)の覇者で、ドーピングの疑いにより詐欺容疑に問われていたヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich、ドイツ)が、罰金の支払いに応じたことにより起訴が取り下げられたことをボン(Bonn)検察が14日に明らかにした。

 検察はウルリッヒが運動能力向上薬を使用し、公衆ならびスポンサーやチームを欺いたとしてウルリッヒを詐欺罪で起訴していた。

 ボン検察はウルリッヒに対する起訴を取り下げたと発表したが、罰金については「6桁」ということ以外は明らかにしていない。

 これを受けてウルリッヒは、自身のウェブサイトでこの結果に満足しているとコメントしている。

 ウルリッヒは「罰金の支払いに応じたのは罪を認めたからではない。罰金を支払うことで家族が訴訟に関するプレッシャーから解放される。私はキャリアにおいて誰かを欺いたことも誰かに損害を与えたこともない。私は常に誠実なスポーツマンであり、これまでの栄冠は努力と情熱の結果だ」と語っている。

 ウルリッヒは禁止薬物を使用したことはないと主張しているが、独週刊誌フォークス(Focus)は、ウルリッヒが10万ユーロから100万ユーロ(1600万円から1億6000万円)を支払ったと伝えている。

 ドイツではドーピングは違法とされておらず、これによりウルリッヒは詐欺罪に問われていた。

 ウルリッヒはドーピングを否定しているが、当局はDNA検査の結果オペラシオン・プエルト(Operacion Puerto)と呼ばれる一連の薬物捜査で見つかった血液サンプルがウルリッヒのものであるとし、これによりウルリッヒは当時所属していたT-モバイル(T-Mobile)から解雇され、2007年2月に現役引退を発表している。(c)AFP