【3月12日 AFP】参院は12日午前の本会議で、政府が提示した武藤敏郎（Toshiro Muto）副総裁の総裁昇格を含む日本銀行の正副総裁人事案を採決し、野党の反対多数で否決した。

　額賀福志郎（Fukushiro Nukaga）財務相は別の人事案提示は考えていないと述べ、野党に再考を促す方針を示した。

　町村信孝（Nobutaka Machimura）官房長官も最大野党・民主党（Democratic Party of Japan、DPJ）に再考を促す考え。

　民主党の鳩山由紀夫（Yukio Hatoyama）幹事長は新たな人事案を提示することは政府の責任だとし、政府が適切な人選を行えば、福井俊彦（Toshihiko Fukui）現総裁の任期が切れる19日までに決めることは可能だとの見方を示した。

　日銀総裁には衆参両院での可決が必要とされる。(c)AFP