【1月30日 AFP】英ロンドン(London)の高等法院で開かれている故ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)の死因究明審問で29日、元妃のボディガードが証言し、護衛の増員要請をモハメド・アルファイド(Mohamed Al Fayed)氏に断られていたことを明かした。

 元妃のボディガードだった元英海兵隊員、キーラン・ウイングフィールド(Kieran Wingfield)氏の証言によると、ダイアナ元妃と交際相手だったドディ・アルファイド(Dodi Al-Fayed)氏が事故死する数週間前、ドディ氏の父モハメド・アルファイド氏に2人の護衛を増やすよう進言したが拒否されたという。

 ウイングフィールド氏は、アルファイド氏に護衛強化を拒否されてから元妃とドディ氏が事故死に至るまでの数週間の落胆と怒りの心情を、審問の場で吐露した。

 同氏によると、元妃とドディ氏がアルファイド氏の豪華ヨット「ジョニカル(Jonikal)」で地中海クルーズについての打ち合わせの際、護衛を増員するようアルファイド氏に進言したところ、アルファイド氏は「たった2、3日のことだろう」と述べ、クルーズは隠密に運びたいとして護衛は2人で十分だと語ったという。

 審問でウイングフィールド氏は、「当日、元妃とドディ氏は船を下りて街で過ごすことになっており、護衛には最低でも8人は必要だった」と証言した。

 結局、護衛に同行したのは同氏と同僚だったトレバー・リース(Trevor Rees)氏2人だけだったという。その後、リース氏は元妃らのパリ(Paris)行きにも同行し、同地で起きた自動車事故の唯一の生存者となった。事故では元妃とドディ氏のほか、運転手のアンリ・ポール(Henri Paul)氏も死亡している。

 ウイングフィールド氏は、また、元妃らの事故死後にアルファイド氏が制作していた事故に関するテレビ番組への出演を拒否し、ボディガードを辞めた経緯についても証言した。

「わたしがボディガードを続けていたら、王室陰謀説の裏付けに加担するよう頼まれていたはず。だから辞めたのだ」と証言した。(c)AFP