【1月3日 AFP】(一部更新)イラン各地で2日、女性1人を含む13人の絞首刑が執行された。報道機関が伝えた。

 首都テヘラン(Tehran)のエビン(Evin)刑務所では、浮気した夫を殺害した女性1人を含む殺人罪で死刑判決を受けた8人が絞首刑となった。報道によると、2人の子持ちのこの女性は、殺害後、夫の遺体をバラバラに切断したという。

 中部のゴム(Qom)では、広場で公開処刑が行われ、麻薬密売の罪で3人が絞首刑に処せられたほか、東部ザヘダン(Zahedan)でも2人の死刑が執行された。

 報道機関の情報を元にAFPがまとめたところによると同国では2007年に297件の死刑が執行されており、国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の調べによる2006年の177件から急増した。

 中国に次いで死刑執行件数が多い同国では、殺人、強姦(ごうかん)、武装強盗、重大麻薬密輸、姦通(かんつう)などの罪が死刑に相当する。

 人権団体はイラン当局が過剰に死刑を執行していると非難しているが、イラン側は、死刑は十分な司法手続を経た上で初めて執行される効果的な犯罪抑止力だと主張している。(c)AFP