【12月22日 AFP】ペルー元大統領で殺人などの罪に問われているアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)被告は21日、同国の首都リマ(Lima)の最高裁特別刑事法廷で、1990年から2000年の大統領在任中に起きた不正や権力乱用について謝罪の意を表したが、自身の責任については否認した。

 大統領在任中に鎮圧を図った2つの左翼ゲリラに言及しつつ、フジモリ被告は、「今この段階で、(左翼ゲリラの)センデロ・ルミノソ(輝く道、Shining Path)とトゥパク・アマル革命運動(Tupac Amaru Revolutionary MovementMRTA)の犠牲者と同様に、軍の活動で犠牲になった全員に対し、陳謝する」と述べた。

 一方、同被告は虐殺が起きたことを聞き「大いに心を痛めた。何人の命が失われたかを個人的に関係者に説明を求めた」と述べ、関与は否定した。

 フジモリ被告は、1991年および1992年に陸軍特殊部隊が合計25人を殺害した事件に関与あるいはこれを命令した罪に問われている。(c)AFP