アルベール・エルバス、「デザイン」を語る
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【10月29日 MODE PRESS】ニューヨーク市内のタイムズ・センターで24日、ニューヨーク・タイムズ スタイルマガジン(The New York Times Style Magazine)がランバン(LANVIN)のアルベール・エルバス(Alber Elbaz)を招いたトークショーを開催した。エルバスは、若干緊張した面持ちながらがも、持ち前のユーモアと知性で、満席となった観客席を終始笑いで賑わしていた。
■アート=独白、デザイン=対話
会場でエルバスはニューヨーク・タイムズ スタイルマガジン編集者のStefano TonchiとLynn Hirschbergと共に「デザインにおけるモダン性」について熱く議論した。「アートは“モノローグ(独白)”から、デザインは“ダイアログ(対話)”から生まれるんだ」とエルバス。
「生ものは、キッチンに置きっぱなしにしていると腐るだろう?デザインっていうのはまさに生鮮物と一緒なんだ。ミス・アメリカだって、そうだよ。2006年に“2005年度ミス・アメリカ”になること程情けない事はないだろう。“賞味期限”という言葉は本当に恐ろしいよね」
エルバスはデザイン画をスケッチする時、音楽を聴くのではなく、ニュース番組を見る。特別にミューズを掲げることもない。「7フィート(2メートル強)のシベリア人女性を想像しながらデザインする、なんてことは無いね。自分が知っていたり、知りたいと思うような、そんなリアルな女性を思い描きながらデザインするんだよ」
■ユニークなデザイン・チーム
初めてアメリカに渡った時、エルバスはほとんどデザイン経験が無かった。しかし、幸運にもデザイナーのジェフリー・ビーン(Geoffrey Beene)からチャンスを与えられ、彼のもとで働きながら自身の才能を発揮していくことになった。
そんな自らの経験にならって構成されたエルバスのデザイン・チームは、固定概念にとらわれない自由なメンバーから構成されている。アシスタントデザイナーのひとりは、空港でガードマンとして勤務している男性から推薦された彼の妻。もうひとりは、映画館に勤務する男性から紹介されたガールフレンドだ。エルバスは見知らぬ二人を快く迎え入れ、デザイン・チームに加えた。また、未完成のデザイン画を与え、アシスタントに完成させるような、自由なトレーニング法を採用している。
「全ての人がファッション評論家であり、デザイナーなんだ」とエルバス。大切なのは、「本当にそのデザインはいいのか?それとも最悪なのか?それは、終わりの始めなのか、始めの終わりなのか?」と問いつづけることだという。
■“妊娠”と“出産”の繰り返し?!
新作のデザインや、毎晩のように繰り広げられるパーティー・・・。デザイナーのエルバスは超多忙である。「まるでいつも“妊娠”しているようなものだよね。毎シーズン、ショーを開いて“出産”したと思ったらまた“妊娠”する。その繰り返しだよ」
08年春夏シーズンでは、「楽園の鳥」にインスパイアされたコレクションを発表。カナリアイエロー、エメラルドグリーン、ターコイズなど、楽園を思わせるような鮮やかな色彩の軽やかなドレスがランウェイに舞った。エルバスは「女性たちに夢を見てもらいたい。その為には、彼女が飛ぶ必要があるんだ」と語る。「セクシー」という言葉を意識したデザインはしない。しかし、作品は自然なセクシーさを感じさせる仕上がりになる。
「アルベールは本当に頭がいいから、あまり質問しなくてもこちらの意志がすぐ伝わる。彼に一人で語らせるのが一番おもしろいと思うな」Tonchi氏は語った。(c)Fashion Week Daily/ MODE PRESS
【関連情報】
◆【ランバン】過去記事一覧
■アート=独白、デザイン=対話
会場でエルバスはニューヨーク・タイムズ スタイルマガジン編集者のStefano TonchiとLynn Hirschbergと共に「デザインにおけるモダン性」について熱く議論した。「アートは“モノローグ(独白)”から、デザインは“ダイアログ(対話)”から生まれるんだ」とエルバス。
「生ものは、キッチンに置きっぱなしにしていると腐るだろう?デザインっていうのはまさに生鮮物と一緒なんだ。ミス・アメリカだって、そうだよ。2006年に“2005年度ミス・アメリカ”になること程情けない事はないだろう。“賞味期限”という言葉は本当に恐ろしいよね」
エルバスはデザイン画をスケッチする時、音楽を聴くのではなく、ニュース番組を見る。特別にミューズを掲げることもない。「7フィート(2メートル強)のシベリア人女性を想像しながらデザインする、なんてことは無いね。自分が知っていたり、知りたいと思うような、そんなリアルな女性を思い描きながらデザインするんだよ」
■ユニークなデザイン・チーム
初めてアメリカに渡った時、エルバスはほとんどデザイン経験が無かった。しかし、幸運にもデザイナーのジェフリー・ビーン(Geoffrey Beene)からチャンスを与えられ、彼のもとで働きながら自身の才能を発揮していくことになった。
そんな自らの経験にならって構成されたエルバスのデザイン・チームは、固定概念にとらわれない自由なメンバーから構成されている。アシスタントデザイナーのひとりは、空港でガードマンとして勤務している男性から推薦された彼の妻。もうひとりは、映画館に勤務する男性から紹介されたガールフレンドだ。エルバスは見知らぬ二人を快く迎え入れ、デザイン・チームに加えた。また、未完成のデザイン画を与え、アシスタントに完成させるような、自由なトレーニング法を採用している。
「全ての人がファッション評論家であり、デザイナーなんだ」とエルバス。大切なのは、「本当にそのデザインはいいのか?それとも最悪なのか?それは、終わりの始めなのか、始めの終わりなのか?」と問いつづけることだという。
■“妊娠”と“出産”の繰り返し?!
新作のデザインや、毎晩のように繰り広げられるパーティー・・・。デザイナーのエルバスは超多忙である。「まるでいつも“妊娠”しているようなものだよね。毎シーズン、ショーを開いて“出産”したと思ったらまた“妊娠”する。その繰り返しだよ」
08年春夏シーズンでは、「楽園の鳥」にインスパイアされたコレクションを発表。カナリアイエロー、エメラルドグリーン、ターコイズなど、楽園を思わせるような鮮やかな色彩の軽やかなドレスがランウェイに舞った。エルバスは「女性たちに夢を見てもらいたい。その為には、彼女が飛ぶ必要があるんだ」と語る。「セクシー」という言葉を意識したデザインはしない。しかし、作品は自然なセクシーさを感じさせる仕上がりになる。
「アルベールは本当に頭がいいから、あまり質問しなくてもこちらの意志がすぐ伝わる。彼に一人で語らせるのが一番おもしろいと思うな」Tonchi氏は語った。(c)Fashion Week Daily/ MODE PRESS
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