【10月2日 AFP】イスラエルに収監されていたパレスチナ人29人が2日、予定よりも1日遅れて釈放され、ガザ地区(Gaza Strip)への帰途に就いた。イスラム教の神聖な月であるラマダン(Ramadan)に合わせ、イスラエルはパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長へ善意の証を示したこととなる。

 今回釈放されたのは、アッバス議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)主流派のファタハ(Fatah)メンバーが中心。当初の予定では、未成年2人を含む男性87人が1日に釈放されるはずだった。しかし治安当局者がAFPに語ったところでは、直前になってガザ住民の釈放手続きに遅れが発生。ヨルダン川西岸(West Banker)住民の1人は収監中にファタハから、イスラエルがテロ組織とみなすイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)に転向していたことが発覚し、釈放を取り消された。

 このため1日にまず、ヨルダン川西岸に住む57人が釈放され、ガザ地区の29人は1日遅れての釈放となった。29人を乗せたバスは、治安部隊に守られてイスラエル南部のKetziot刑務所を出発。刑務所の広報によると、日本時間で午後7時ごろ、ガザ地区とイスラエルを隔てるエレツ(Erez)に到着する。

 イスラエル内閣は9月23日、現在収監されているパレスチナ人約1万1000人のうち、約90人の釈放を認めた。これに先立ちイスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相はアッバス議長との首脳会談で、釈放を約束していた。

 イスラエルはハマスが6月にガザを制圧して以来、ヨルダン川西岸を統治するアッバス議長を支援している。(c)AFP