【上海 21日 AFP】ナイキ(NIKE)が中国の靴メーカーと仏小売業者オーシャン(Auchan)に対し、偽スニーカーの製造・販売停止と賠償金の支払いを求めていた訴訟で、上海市第2中級人民法院は合計35万元(約530万円)を支払うように命じたと、地元メディアが21日に報じた。

 福建省に拠点を置く靴メーカー2社は、マイケル・ジョーダン( Michael Jordan)元選手をかたどったマークが特徴の定番商品「エアジョーダン(Air Jordan)」そっくりのシューズを製造し、国内で販売していた。裁判所は各メーカーに、それぞれ10万元(約150万円)と9万元(約135万円)の支払いを命じた。また、この商品を上海のアウトレット店舗で販売したオーシャンにも、16万元(約240万円)の支払いが命じられた。

 中国では、ラグジュアリーブランドの鞄から、スポーツ用品、映画のDVDまで様々な偽物商品が販売されている。その中で特に人気がある外資系ブランドのひとつとして、ナイキは長年にわたり多くの偽物商品を製造され、被害を受けてきた。昨年には、密輸組織が中国から米国に輸入しようとした13万5000足以上におよぶナイキの偽スニーカーが押収されている。(c)AFP