【8月18日 AFP】ドイツ西部の工業都市デュイスブルク(Duisburg)で15日未明、イタリア人6人の射殺体が発見された事件で、ドイツ警察当局は17日、容疑者の似顔絵を公開した。また、イタリア警察当局は、ドイツに捜査官を派遣するなど、犯罪組織同士による本格的な抗争への発展を防ぐため捜査を強化している

 公開された似顔絵によると、容疑者は痩せ形で短髪の黒髪、もみ上げをほおまで伸ばし右目の下にあざがあり、身長は約180センチだという。17日の朝、事件現場近くに路上に駐車しているところを目撃されており、さらに他にも、事件に関係しているとみられる2人の男性が車に乗り込んで走り去る2人の男性も目撃されている。

 ドイツとイタリアの警察当局によると、この事件はMarco Marmoという25歳の男性への復讐だと見ている。この男性は、前年のクリスマスに起きた、犯罪組織首領の妻が殺害された事件に関与しているとされ、この事件を皮切りに、1991年以来対立していた、イタリア南部カラブリア(Calabria)州を拠点にする2つの犯罪組織、Nirta-StrangioVottari-Pelleが激しい抗争を繰り広げることになったとされる。

 イタリアのANSA通信によると、イタリア警察当局は、カラブリア州のサン・ルカ(San Luca)村を重点的に捜査しており、この村は、今回の事件への関与が疑われている犯罪組織「ンドランゲタ(Ndrangheta)」が拠点にしている。捜査は、特にNirta-StrangioとVottari-Pelle関連に集中しているもよう。同村では、検問所が設けられるなど厳戒態勢がしかれている。

 一方、17日付のイタリアのレプブリカ(La Repubblica)紙によると、今回の事件はコロンビア産の麻薬をめぐる縄張り争いによるものだと報じている。(c)Deborah Cole