【8月15日 AFP】成人向け番組専門のCS放送局「パラダイステレビ(Paradise TV)」は14日、同局が聴覚障害者向けに放映している番組への助成金を政府が打ち切った後も同番組の放映を継続すると発表した。

 問題となっているのは、女性アナウンサーが手話ニュースを読み上げながら、一枚一枚衣服を脱いでいく『裸の手話ニュース』。カナダのテレビ番組にヒントを得たもの。

 放送事業を監督する総務省は、障害者向け番組支援の一環として、同番組に対し、これまで40万円の助成金を予算から交付していた。しかし、成人向け番組に国費を投入する事を問題視する声が高まったことから、同省は先週、『裸の手話ニュース』を助成対象外とすることを決定した。

 これに対し、パラダイステレビ広報は、「わが局の使命は、障害の有無に関わらず、あらゆる視聴者に娯楽を提供すること」とし、『裸の手話ニュース』を「さらに内容を強化し、放映を継続する」との声明を発表した。

 東京都聴覚者障害連盟の越智大輔事務局長は、「聴覚障害者にも、健常者と同様に性的欲求はある」と通訳を通じて語り、番組継続の方針を高く評価した。(c)AFP