【7月6日 AFP】韓国政府は6日、日本政府が同日の閣議で承認した「2007年度版防衛白書」の中で竹島(韓国名・独島)を日本の領土として記載しているとして、強い不満を表明した。

 韓国国防省は「日本政府に対しては、独島領有権の主張は植民地時代の過去を正当化し、未来志向の韓日関係の構築をさまたげるものとして、繰り返し是正を求めてきた」とする抗議声明を発表した。

 また同省は、在韓防衛駐在官を呼び防衛白書の記述に対し強い抗議を伝えた。

 日本の防衛白書に竹島についての記載がみられるようになったのは2005年度版から。この中では「竹島問題は未解決」とされている。

 一方、韓国は朝鮮戦争(1950-1953年)休戦後から、領有権の象徴として同島に警察警備隊を常駐させてきた。現在は漁師の夫婦一組が出漁期のみ同島に居住しているという。

 日韓両国間にはこのほかにも「日本海」をめぐる呼称問題があり、日本側が現状の「日本海」の呼称を主張しているのに対し、韓国側は「東海」とする表記を求めている。(c)AFP