【6月13日 AFP】イスラエル連立与党の第2党で中道左派、労働党の党首選決選投票が12日に投開票され、エフド・バラク(Ehud Barak)元首相(65)が13日、勝利宣言を行った。

 バラク元首相はテルアビブ(Tel Aviv)の党本部で、「わたしはきょう、アミール・ペレツ(Amir Peretz)国防相に代わり、党首になった」と支持者に向かい宣言した。

 開票率95%超時点の得票率は、バラク元首相が53%、国内治安機関シャバク(Shin Beth)のアミ・アヤロン(Ami Ayalon)元長官(61)が46%となっている。前年のレバノン紛争で批判された現党首のペレツ国防相は、5月28日の第1回投票で3位に終わり、敗北している。

 6年ぶりの政界復帰となるバラク元首相は、ペレツ国防相の後を継いで、レバノン紛争への対応が非難されたイスラエル国軍の改革を主導していきたいと述べた。また、「方向性を失い、不安感が席巻する今だからこそ、労働党は民主主義を主導する立場に立たなければならない」と述べ、次期総選挙での政権奪取を宣言した。

 労働党の党首交代を受け、エフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相は、6月中にも内閣を改造するとみられる。労働党は、国防相のほかにも、現在オルメルト首相の中道右派カディマ(Kadima)が握っている財務相のポストを要求するとみられるが、13日の首相指名選挙でカディマのシモン・ペレス(Shimon Peres)特別副首相が大統領に選出された場合には、情勢が一層流動的になるとみられる。

 バラク元首相は、レバノン紛争への対応の責任を問われているオルメルト首相が辞任しない場合、労働党は連立から脱退するとも明言。一方のオルメルト首相は、労働党の新党首と今週中にも会談してパレスチナ自治区のガザ地区(Gaza Strip)とレバノンの治安状況について説明する意向だという。(c)AFP/Ron Bousso