【6月8日 AFP】大型サイクロン「ゴヌ(Gonu)」の直撃から一夜明けた7日、オマーンでは復旧作業と行方不明者の捜索が始まった。少なくとも25人が死亡、26人が行方不明となっているほか、数千人が避難生活を送っている。生活基盤も深刻な被害を受けた。

「ゴヌ」はペルシャ湾岸地域を襲ったサイクロンの中では、過去30年間に最も勢力が強く、通常はサイクロンの影響をあまり受けない東海岸で被害が大きかった。

 警察当局は当初、死者20人と発表したが、うち半数は大雨による洪水が原因の溺死だったとしている。警察と軍のヘリコプターが行方不明者の捜索に当たっている。

 首都マスカット(Muscat)では、ダンプカーや掘削機が出動し、泥やがれきに埋もれた道路の復旧作業に追われている。

 ペルシャ湾対岸のイランでは3人が死亡。当局の発表では、南部沿岸地域の住民4万人が高地に避難した。(c)AFP