【6月6日 AFP】サッカー、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool)は、同クラブのサポーターに「欧州で最悪のサポーター」との烙印を押した欧州サッカー連盟(UEFA)への反発を強めている。

 ジョージ・ジレット(George Gillett)氏と共にリバプールの共同オーナーを務めるトム・ヒックス(Tom Hicks)氏は、同声明を発表したUEFAの広報担当ウィリアム・ゲイラード(William Gaillard)氏を、「彼は自分が何を言っているのか理解していない」と厳しく非難している。

 UEFAのミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長は、過去4年間にリバプールのサポーターが起こした問題行動をまとめた文書を5日にも英国のリチャード・カボーン(Richard Caborn)スポーツ担当大臣に提出するものと見られていおり、この文書は特に欧州チャンピオンズリーグ(Champions League)・決勝のACミラン(AC Milan)戦の前にアテネでリバプールのサポーターが起こした問題行動に焦点を当てている。

 同試合では、偽のチケットやチケットを所持していないのにスタジアムに入ろうとするリバプールのサポーターが会場に押し寄せ、正規のチケットを持っているサポーターの入場が制限されるなどパニックとなり、ギリシャ警察は事態の沈静化の為に催涙弾の使用を余儀なくされている。

 この点についてもヒックス氏は、「UEFAはチケットを適正に取り扱っていなかった。我々のサポーターが4万人会場を訪れると知りながら、両クラブに1万7千枚づつしかチケットを割り当てないなど狂気の沙汰だ。これは自らの過ちをすり替える古典的かつ官僚主義的な手法だ。UEFAはチケッティングで重大なミスを犯しており、このために不幸にも偽のチケットが出回ってしまった。サポーターは一生懸命働いたお金でチケットを手に入れアテネにまで足を運んだのに、そこで入場を拒否されてしまった。これで我々のサポーターがおかしいといえるのだろうか?」と語り、問題はUEFAに帰属していると主張している。(c)AFP