<第60回カンヌ国際映画祭>『オーシャンズ13』出演者、ダルフール和平の支援活動に尽力 - 米国
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【ロサンゼルス/米国 14日 AFP】第60回カンヌ国際映画祭(60th Cannes Film Festival)でプレミア上映される『オーシャンズ 13(Ocean’s 13)』に出演したハリウッドの豪華俳優陣が、スーダン西部ダルフール(Darfur)地方の和平に向けた支援キャンペーンを展開している。
■オーシャンズが人道支援でも団結
カンヌでのプレミア上映をきっかけに世界の目をダルフールへ向けたい、と活動しているのは、ジョージ・クルーニー(George Clooney)、ブラッド・ピット(Brad Pitt)、マット・デイモン(Matt Damon)、ドン・チードル(Don Cheadle)ら豪華俳優陣。
プロデューサーのジェリー・ワイントローブ(Jerry Weintraub)氏によると、6月に予定するラスベガス(Las Vegas)とシカゴ(Chicago)でキャンペーンの収益も、俳優らが後援する人道支援グループ「ナット・オン・アワ・ウオッチ(Not On Our Watch)」に送られるという。
「ナット・オン・アワ・ウオッチ」はダルフール紛争に対する関心を高め、紛争解決への支援を得るためのキャンペーンを展開してきた。国連(UN)の推計によると、ダルフールでは2003年以降、20万人が犠牲となり、200万人が難民となっている。
■映画『ホテル・ルワンダ』が活動のきっかけ
「オーシャンズ」シリーズで「爆破の達人バシャー・ター」を演じるドン・チードル(42)がダルフール支援に関わるのは今年で2年目。最近では著書「Not On Our Watch: A Mission To End Genocide in Darfur And Beyond(ナット・オン・アワ・ウオッチ:ダルフール大虐殺の停止、そしてその先の使命)」を出版した。
チードルは、1994年のルワンダでのツチ族大虐殺を描いた映画『ホテル・ルワンダ(Hotel Rwanda)』への出演をきっかけに、2005年にダルフールを訪れ、その後支援活動を始めた。「難民キャンプをめぐり、そこで何が起こっているのかを直接知ることができた。いったん自分自身の目で見て理解し、難民たちの経験を聞いてしまった後に、いつもの快適な生活にただ戻ることはできない、もっとできることがあるのに何もせずにはいられない、と思いました」
チードルとクルーニーは昨年末、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長と会見し、ダルフール問題解決へ向けたさらなる努力について働きかけた。
チードルは、ダルフールにメディアの注目を集めることは困難な闘いだと語る。「この問題を新聞の片隅の小さな記事で終わらせないよう、圧力をかける必要がある。ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)の下着の話題よりも、多くの報道を割くべきなのに。我々にとってより重要なことは何なのか、と問いたい」
『オーシャンズ 13』は、1960年にヒットしたライトタッチの犯罪ムービー『オーシャンと11人の仲間(Ocean’s 11)』のリメーク版シリーズ『オーシャンズ 11』、『オーシャンズ 12』に続く第3弾。前2作同様、スティーブン・ソダーバーグ(Steven Soderbergh)氏が監督し、ハリウッドが誇る豪華キャストが再び集結、新たに大御所アル・パチーノ(Al Pacino)が出演している。今作では、クルーニー率いる泥棒集団オーシャンズが、シリーズ1・2で敵対していたアンディ・ガルシア(Andy Garcia)演じるカジノ・オーナー、テリー・ベネディクトと手を組み、パチーノが運営するラスベガスのカジノをオープニング当日に破産させてしまおうとするストーリー。
写真は、第12回ロサンゼルス・タイムズ・ブックフェスティバル(12th Annual LA Times Festival of Books)でダルフール問題に関する著書について会見を行うチードル(2007年4月28日撮影)。(c)AFP/Getty Images Charley Gallay