【シャルムエルシェイク/エジプト 5日 AFP】エジプト東部シャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)で開催されたイラク安定化会議は4日、閉幕を迎えた。期待されていた米・イラン両国による外相級協議は見送られた。

■シリアとの関係には改善の兆しが

 会議開幕当初から、コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官とマヌチェフル・モッタキ(Manouchehr Mottaki)イラン外相による歴史的会談が実現するのでは、との観測が強まっていただけに、関係者に失望が広がった。

 一方で、2日間にわたる日程の中で、米国が明確な政策転換を示すことで、両国関係をイランと伝統的に緊密な関係を持つシリアとの間の緊張関係を大幅に改善することができた、としている。

■会議中にイラン外相が米国を非難する場面も

 モッタキ外相は会議の席で、「イラクの隣国を攻撃するために、イラクを基地化しようとするテロリスト行為は糾弾されるべき」と述べ、米軍を暗に「テロリスト」と示唆する発言をおこなった。同外相はまた、1月以来続くイラン政府関係者の拘束についても、米政府を激しく非難した。

 イラン代表団のある報道官は、「モッタキ外相が言及したは、イラク国内でテロ行為を実行している国のことだ。例えば米国のような」と述べ、モッタキ外相のコメントは米国についての言及であることを明らかにした。

 また、同広報官は「米国はイラク国内でイラン外交官5人を拘束した。これはテロ行為の一例だ」とも述べた。

 ホワイトハウスは4日、「イラク安定化会議の成果に、満足している」との声明を発表した。

 写真は4日、シャルムエルシェイクで報道陣に話しをするイランのモッタキ外相。(c)AFP/KHALED DESOUKI