【ダッカ/バングラデシュ 1日 AFP】首都ダッカ(Dhaka)を含む国内の鉄道駅3か所で1日、小規模な爆発が発生した。警察発表によると死傷者などは出ていない。
 
 警察当局が語ったところによると、1日の午前7時ごろ、ダッカ、北部シレット(Sylhet)、南東部チッタゴン(Chittagong)の3つの駅で爆発があり、現場は一時騒然となったが、負傷者などは出ていないという。

 また、鉄道当局の話では、2か所の駅で爆発に関連するとみられるビラが発見された。このビラには、イスラム過激派が標的としている少数派イスラム教徒のアフマディー教団(Ahmadiya)信者らに停戦を呼びかけ、この教団との関係を絶つようにと述べている。別のビラには「われわれは死を覚悟している」と書かれていた。

 アフマディー教団は同じイスラム教徒ながら、バングラデシュで多数を占めるスンニ派と異なり、ムハンマド(Mohammad)を最後の預言者と認めていない。そのためスンニ派の過激なグループから攻撃対象とされてきた。

 スンニ派は、アフマディー教団の信者をイスラム教徒と認定しない法案を国会で成立させるよう政府に圧力をかけている。
 
 写真は、爆破事件の発生後、ダッカのKamlapur駅の警備に立つ政府軍部隊。(c)AFP/Farjana K. GODHULY