【アブジャ/ナイジェリア 23日 AFP】21日に投票が実施されたナイジェリアの大統領選挙と議会選挙について、地元最大の選挙監視団体は「政府による芝居に過ぎない」と非難し23日、選挙の無効を主張した。知事および州議会議員選挙の投票があった14日から21日までの間に、選挙絡みの対立や暴力により、少なくとも200人が殺害されたと同日、欧州連合(EU)の監視団が発表した。

 選挙監視団体「移行監視グループ(transition monitoring group)」のInnocent Chukwuma氏は、「我々の監視員は全土で、多くの州で投票無効となる行為や不正行為、選挙違反を多数、記録した」と述べた。

 特に不正行為は国内の隅々にわたって行われたため、「選挙は見せかけだけの芝居に過ぎない。民主的な選挙の基準を満たしていなかった」という。「よって、我々はこの選挙を却下し、選挙の無効を主張する」とし、3か月以内の再選挙を求めた。同グループでは全国に5万人の監視員を配置していた。

 また同グループは、公正な選挙が完遂されなかった点についてナイジェリア政府と選挙委員会を非難、「自由で公正で信頼できる選挙を実施する責任を、故意に果たさなかった」と、両者の責任を厳しく批判した。

 Chukwuma氏は国際世論の圧力を期待し、「我々は国際社会に対し、これらの疑問に満ちた選挙結果を承認しないよう、また、今回の選挙を受けて成立するいかなる政府にも正当性を与えないよう呼びかける」と述べた。

 一方、一連の選挙期間中にナイジェリア国内で殺害された200人についてEUでは、14日に実施した知事選の候補者や警備についていた警官、また21日の投票日の死者を合計した数字だとしている。

 写真は21日、ナイジェリア北部カツィナ(Katsina)の投票所で票を投じるイスラム教徒の女性。(c)AFP/PIUS UTOMI EKPEI