【プノンペン/カンボジア 2日 AFP】前日に投票が実施されたカンボジアの地方評議会選挙で、与党人民党(カンボジア人民党、CPP)が2日、圧勝を宣言した。一方、野党も「躍進」を主張した。

■2008年国政選挙の前哨戦で与党圧勝 

 市町村をつかさどる小規模行政機関である地方評議会全国1621議会のうち、与党CPPは1592議会で勝利したと発表した。

 今回の地方評議会選は、2008年の国政選挙の行方の指標となるとみられている。CPPの広報を担当するキュー・カナリット(Khieu Kanharith)情報相は、「(国政選挙では)絶対にCPPが勝つ」と自信を見せた。

 国家選挙管理委員会では選挙前からCPPの勝利を予測していたが、野党側の伸びも排除していなかった。

 主要野党のひとつサム・レイシー党(Sam Rainsy Party)党首のサム・レイシー(Sam Rainsy)元経済相は2日、AFPの取材に答え、「少なくとも27評議会で同党候補が議長の座を勝ち取り、多数派となった評議会の数を倍増させた」と述べた。

 さらに今回の結果は2008年の国政選挙後にも、権力のより幅広い「分担」を保証するものとし、「国政選挙で我々の声が2倍となることを示している」と述べた。「現在、人々の利益のために必要なことは、CPPとサム・レイシー党が協力することだ。我々は敵同士ではない」。

■王室支持派は大敗、投票率低下

 CPPのまとめた投票結果によると、CPPの連立相手で、1981年にノロドム・シアヌーク(Norodom Shhanouk)前国王が結成した王室支持派の民族統一戦線(FUNCINPEC)は、2つの評議会でしか勝利を収められなかった。

 また昨年、FUNCINPECの党首を解任されたノロドム・ラナリット(Norodom Ranariddh)皇太子の新政党ノロドム・ラナリット党(Norodom Ranariddh Party)は1つの評議会も獲得できなかった。

 国家選挙管理委員会による公式結果は4月24日に発表される見込み。同委員会幹部は、暴力事件が多発した2002年の選挙時と比べ、今回は概して自由が守られた投票だったと述べた。

 しかし、投票したのは全有権者700万人の約70%にとどまり、前回と比較して大きく減少した。無関心層が増加したことに加え、有権者登録リストの混乱や新しい身分証明書が要求されたことなどで、多くの有権者の足が遠のいたと選挙委員会ではみている。

 写真は首都プノンペン(Phnom Penh)で1日、地方評議会選の投票所で投票する仏僧。(c)AFP/TANG CHHIN SOTHY