携帯で「サッカー欧州選手権2008」を実現するために、準備は急ピッチで - ドイツ
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【ハノーバー/ドイツ 17日 AFP】世界最大のIT見本市CeBITへ出席するためハノーバー(Hanover)を訪問中の欧州連合(EU)電気通信担当相らは16日、携帯機器を利用したテレビ放送サービスの実用化に向けた準備を進めていると語った。
■2008年のサッカー欧州選手権開幕をデッドラインに、
2008年には、オーストリアとスイスの共同開催で、「サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)」が行われる。サポーターの間では、携帯端末を使用したテレビ放送を求める声が高まりを見せている。
この要請に応えるため、EU当局はなんとしても同サービスの実用化をEuro 2008の開催に間に合わせたい意向だ。EU情報社会・メディア担当委員のビビアンヌ・レディング(Viviane Reding)氏は報道陣に対し「1秒たりとも無駄にすることはできない」と語る。
市場調査の結果によると、2010年までにヨーロッパ全土の携帯テレビ加入者数は1億人にのぼると考えられ、EUは、2009年までに全世界の市場規模が114億ユーロ(約1兆7716億円)に達するとみている。
英国、フィンランドおよびイタリアでは、既に携帯テレビ市場が活発な成長を見せ、ドイツでは西部の都市デュッセルドルフ(Duesseldorf)で試験計画が進行中だ。すでに、2006年サッカーワールドカップ(World Cup)の会期中には、携帯テレビの試験的使用が実施されている。
欧州理事会(European Council)の議長国を務めるドイツのミハエル・グロス(Michael Glos)経済技術相は、携帯機器向けテレビサービスの欧州経済における可能性の大きさを指摘して「この力強い動向は、欧州の情報通信分野にとって、またとないチャンス」と語る。
■混在する技術規格から「統一規格」実現へ
EUの電気通信担当相らは、携帯機器向けテレビ放送という新興分野の特徴や、現在競合している技術規格について専門家の意見を求めた。
同分野で現在競合している技術は、T-DMB方式(Terrestrial Digital Multimedia Broadcasting)とDVB-H方式(Digital Video Broadcasting for Handhelds)。それぞれ使用する周波数帯や帯域幅は異なっている。
Reding氏は「欧州市場で売上を伸ばす上で、システム基盤や端末の相互運用の実現は必須条件であり、欧州委員会(European Commission)はこのために、既に約4000万ユーロ(約62億1640万円)を費やし、オープンDVB規格の開発を支援している」と語った。同氏は欧州の技術力に自信をにじませ「欧州で開発された規格は既に成功を収めており、DVB-H方式をベースにすれば欧州のみならず世界各国において携帯テレビ産業を支えることができると確信している」と述べている。
Reding氏は同分野におけるライバルの存在についても指摘する。中国では、2008年北京五輪で携帯機器向けテレビサービスのテストを実施することが予定されており、現在、実現に向けた準備が進められている。
写真は16日、CeBITに設けられたドイツ第2テレビ(ZDF)のブースで、携帯電話を利用してテレビ番組を見る人々。(c)AFP/JOHN MACDOUGALL
■2008年のサッカー欧州選手権開幕をデッドラインに、
2008年には、オーストリアとスイスの共同開催で、「サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)」が行われる。サポーターの間では、携帯端末を使用したテレビ放送を求める声が高まりを見せている。
この要請に応えるため、EU当局はなんとしても同サービスの実用化をEuro 2008の開催に間に合わせたい意向だ。EU情報社会・メディア担当委員のビビアンヌ・レディング(Viviane Reding)氏は報道陣に対し「1秒たりとも無駄にすることはできない」と語る。
市場調査の結果によると、2010年までにヨーロッパ全土の携帯テレビ加入者数は1億人にのぼると考えられ、EUは、2009年までに全世界の市場規模が114億ユーロ(約1兆7716億円)に達するとみている。
英国、フィンランドおよびイタリアでは、既に携帯テレビ市場が活発な成長を見せ、ドイツでは西部の都市デュッセルドルフ(Duesseldorf)で試験計画が進行中だ。すでに、2006年サッカーワールドカップ(World Cup)の会期中には、携帯テレビの試験的使用が実施されている。
欧州理事会(European Council)の議長国を務めるドイツのミハエル・グロス(Michael Glos)経済技術相は、携帯機器向けテレビサービスの欧州経済における可能性の大きさを指摘して「この力強い動向は、欧州の情報通信分野にとって、またとないチャンス」と語る。
■混在する技術規格から「統一規格」実現へ
EUの電気通信担当相らは、携帯機器向けテレビ放送という新興分野の特徴や、現在競合している技術規格について専門家の意見を求めた。
同分野で現在競合している技術は、T-DMB方式(Terrestrial Digital Multimedia Broadcasting)とDVB-H方式(Digital Video Broadcasting for Handhelds)。それぞれ使用する周波数帯や帯域幅は異なっている。
Reding氏は「欧州市場で売上を伸ばす上で、システム基盤や端末の相互運用の実現は必須条件であり、欧州委員会(European Commission)はこのために、既に約4000万ユーロ(約62億1640万円)を費やし、オープンDVB規格の開発を支援している」と語った。同氏は欧州の技術力に自信をにじませ「欧州で開発された規格は既に成功を収めており、DVB-H方式をベースにすれば欧州のみならず世界各国において携帯テレビ産業を支えることができると確信している」と述べている。
Reding氏は同分野におけるライバルの存在についても指摘する。中国では、2008年北京五輪で携帯機器向けテレビサービスのテストを実施することが予定されており、現在、実現に向けた準備が進められている。
写真は16日、CeBITに設けられたドイツ第2テレビ(ZDF)のブースで、携帯電話を利用してテレビ番組を見る人々。(c)AFP/JOHN MACDOUGALL