ウィキペディア 成功の影で続く誤情報との戦い - 東京
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【東京 9日 AFP】利用者参加型オンライン百科事典ウィキペディア(Wikipedia)の創設者の一人であるジミー・ウェールズ(Jimmy Wales)氏は、自分の趣味がチェスだったとは同サイトを読むまで知らなかった。
■誤った情報と戦い続けるウィキペディア
2001年に創設されたウィキペディアは、いまや数万の人々が匿名で書き込み、編集されている。以前オプション取引を行っていたウェールズ氏は、同ウェブサイトを人々が持つ知識の自由な利用を目指したものだと説明している。同サイト設立に関わったウェールズ氏でさえも、ウィキペディアの間違った情報の被害者になっている。
ウェールズ氏は、日本の記者団に対し、「ウィキペディアに載っている自分の経歴を読むと、私の人生の大部分については触れられていないので、大変おかしく、妙な感じがします」と語った。
「誰かが私についての記事を書いたようで、少しの間掲載されていたことがあります。それには、『彼は暇があると、友人とチェスをして楽しむ』などと書かれていました。些細なことではありますが、事実と反します」
以前にも、ウェールズ氏は、別の誤った情報に関する議論でも取り上げられたことがある。同氏は、2005年に同サイト上の自分のページを編集し、ウィキペディアの共同設立者であるラリー・サンガー(Larry Sanger)氏についての記述を削除したことで批判を浴びた。
自らについて予想だにしない情報をウィキペディア上で発見したのは、彼だけではないだろう。
John Seigenthaler氏が、ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)大統領(当時)とその実弟、ロバート・F・ケネディ(Robert F. Kennedy)両者の暗殺関与を示唆する文を同サイト上で発見した、というのは有名な話である。John Seigenthaler氏は、ロバート・F・ケネディの元側近。
最近、ウィキペディアの主要な編集者の一人Essjayと呼ばれる人物が、本人が主張していた大学教授ではなく、偽の証明書を使った20代の大学中退者であることが同サイトで暴露され、非難を浴びている。以来、Essjayは、同サイトから身を引くことを求められている。今では、この百科事典の精神にのっとり、Essjay自身のエントリーも存在している。
■最大の強みが最大の弱点に
情報への自由なアクセスを提供している同サイトだが、その最大の強みは最大の弱点にもなっている。
ウィキペディアは、ウィキペディアン(Wikipedians)と呼ばれるボランティアにより情報の正確性がチェックされており、その正確さはブリタニカ百科事典(Encyclopaedia Britannica)に匹敵するといわれている。学生にウィキペディアを見るなということは「彼らにロックを聴くな」といっていることと同じだと話すウェールズ氏だが、ウィキペディアだけの情報に頼るべきではないと考えている。
最も中立的な書き込みが見られるのは、最も論議を呼ぶ題材であると同氏は言う。
「我々の中立性を求めるポリシーはコミュニティにより強力に保護されています。そのため、人々は常に記事をチェックしています」
「微妙な間違いや繊細な情報については、更に難しくなることは明らかです。そうなると、編集上の判断というとても複雑な領域に入っていくことになります」
「非常に議論的な題目の場合、対立する意見の持ち主は自らの立場側だけでなく、相手側も納得させなければならないので、大抵バランスの取れた記事が出来上がります」
写真は8日、日本外国特派員協会(Foreign Correspondents’ Club of Japan)で行われた記者会見に出席したジミー・ウェールズ氏。(c)AFP/Toru YAMANAKA
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■誤った情報と戦い続けるウィキペディア
2001年に創設されたウィキペディアは、いまや数万の人々が匿名で書き込み、編集されている。以前オプション取引を行っていたウェールズ氏は、同ウェブサイトを人々が持つ知識の自由な利用を目指したものだと説明している。同サイト設立に関わったウェールズ氏でさえも、ウィキペディアの間違った情報の被害者になっている。
ウェールズ氏は、日本の記者団に対し、「ウィキペディアに載っている自分の経歴を読むと、私の人生の大部分については触れられていないので、大変おかしく、妙な感じがします」と語った。
「誰かが私についての記事を書いたようで、少しの間掲載されていたことがあります。それには、『彼は暇があると、友人とチェスをして楽しむ』などと書かれていました。些細なことではありますが、事実と反します」
以前にも、ウェールズ氏は、別の誤った情報に関する議論でも取り上げられたことがある。同氏は、2005年に同サイト上の自分のページを編集し、ウィキペディアの共同設立者であるラリー・サンガー(Larry Sanger)氏についての記述を削除したことで批判を浴びた。
自らについて予想だにしない情報をウィキペディア上で発見したのは、彼だけではないだろう。
John Seigenthaler氏が、ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)大統領(当時)とその実弟、ロバート・F・ケネディ(Robert F. Kennedy)両者の暗殺関与を示唆する文を同サイト上で発見した、というのは有名な話である。John Seigenthaler氏は、ロバート・F・ケネディの元側近。
最近、ウィキペディアの主要な編集者の一人Essjayと呼ばれる人物が、本人が主張していた大学教授ではなく、偽の証明書を使った20代の大学中退者であることが同サイトで暴露され、非難を浴びている。以来、Essjayは、同サイトから身を引くことを求められている。今では、この百科事典の精神にのっとり、Essjay自身のエントリーも存在している。
■最大の強みが最大の弱点に
情報への自由なアクセスを提供している同サイトだが、その最大の強みは最大の弱点にもなっている。
ウィキペディアは、ウィキペディアン(Wikipedians)と呼ばれるボランティアにより情報の正確性がチェックされており、その正確さはブリタニカ百科事典(Encyclopaedia Britannica)に匹敵するといわれている。学生にウィキペディアを見るなということは「彼らにロックを聴くな」といっていることと同じだと話すウェールズ氏だが、ウィキペディアだけの情報に頼るべきではないと考えている。
最も中立的な書き込みが見られるのは、最も論議を呼ぶ題材であると同氏は言う。
「我々の中立性を求めるポリシーはコミュニティにより強力に保護されています。そのため、人々は常に記事をチェックしています」
「微妙な間違いや繊細な情報については、更に難しくなることは明らかです。そうなると、編集上の判断というとても複雑な領域に入っていくことになります」
「非常に議論的な題目の場合、対立する意見の持ち主は自らの立場側だけでなく、相手側も納得させなければならないので、大抵バランスの取れた記事が出来上がります」
写真は8日、日本外国特派員協会(Foreign Correspondents’ Club of Japan)で行われた記者会見に出席したジミー・ウェールズ氏。(c)AFP/Toru YAMANAKA