【インディアナポリス/米国 21日 AFP】NFL・プレーオフAFC決勝、インディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)vsニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)。試合はコルツが38-34でペイトリオッツに勝利し、36年ぶり3度目のスーパーボウル進出を決めた。

■最大18点のビハインドを跳ね返して勝利を収めたコルツ

 コルツは、1タッチダウンを含むパス47本中27本を成功させて349ヤードを獲得したQBペイトン・マニング(Peyton Manning)の活躍により、カンファレンス決勝史上最高となる大逆転劇でペイトリオッツを38-34で降し、過去3シーズンで2度もプレーオフで苦汁を飲まされた相手に雪辱を果たすのと同時に、2月4日にマイアミで開催される第41回スーパーボウル(Super Bowl XLI)進出を果たした。

 最大18点のビハインドを背負うなど前半終了時に6-21と15点のリードを許したコルツだったが、「相手に与えたリードをすぐに取り戻す事はできないと理解していたので、我々はパニックには陥らなかった。だから少しずつ確実に点差を縮める事を考えた」と語ったマニングを中心に、チームは1つにまとまった。

■プロ9年目で初のスーパーボウル出場を決めたマニング

 2度のリーグMVP獲得と7度のプロボウル出場の実績を誇り「天才」と評されながらも、チームをタイトルへ導けない事で度々批判の的となっていたマニングだったが、後半に32ポイントを挙げて逆転に成功したチームの心臓部としてその存在感を示し、第4Qに逆転の3ヤードタッチダウンランを挙げたルーキーRBジョセフ・アッダイ(Joseph Addai)と共に勝利の立役者となった。

 プロ9年目で初のスーパーボウル出場を決めたマニングは「たしかに3-21というのは望んでいた状況ではない。しかし、我々が大きな勝利を得る事ができた」と勝利の喜びを語った。

■第41回スーパーボウルは黒人ヘッドコーチ同士の対戦に

 コルツがスーパーボウル進出を決めた事で、黒人ヘッドコーチとして初のスーパーボウル進出を決めたベアーズのラヴィ・スミスHC(Lovie Smith)とコルツを指揮するトニー・ダンジーHC(Tony Dungy)の黒人ヘッドコーチ対決が実現する事になり、ダンジーHCは「これはとても大きな意味を持つ。私にとっても、ラヴィにとっても誇り高い事だ」と語った。

 コルツは、スーパーボウルでNFCを制したシカゴ・ベアーズ(Chicago Bears)と対戦する。

 写真は、第3Qに2ポイントコンバージョンを成功させて喜ぶマニング。(c)AFP/Getty Images Doug Benc