【セブ/フィリピン 15日 AFP】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓、インド、オーストラリア、ニュージーランドの計16 か国首脳が出席する第2回東アジアサミット(East Asia Summit)が15日、フィリピン中部セブ(Cebu)で開幕した。域内の貿易の自由化と、安定したエネルギー供給を促進することで合意。同日午後、エネルギー安全保障に関する首脳宣言に署名した。

 各国は、化石燃料への依存の低減、エネルギー市場の解放、温室効果ガスの排出量削減に努めることが求められる。日本はエネルギー協力支援策として、省エネルギー対策に20億ドルの政府開発援助(ODA)を実施すると表明した。

 サミットに先立って行われた閣僚級協議では、北朝鮮の核開発問題が集中討議された。同日採択予定の議長声明には、北朝鮮問題も盛り込まれるとみられる。

 東アジアサミットは当初、前年12月に予定されていたが、議長国フィリピンが台風を理由に延期していた。諸外国からはテロ情報があるとの警告も寄せられていた。15日には機動隊が抗議行動に参加した一部の人々と衝突する一幕もあったが、会議には支障はなかった。

 前週開催された東南アジア諸国首脳会議(ASEAN Sammit)では、世界貿易機関(WTO)の交渉促進を求めるとともに、鳥インフルエンザ問題や自然災害で域内が緊密に協力していくことで合意。これまで2020年としてきたASEAN共同体の目標年次を、2015に前倒しするセブ宣言を13日に採択した。また、史上初となるテロ対策協定も採択した。共同体に向けた加盟国の行動規範とする「ASEAN憲章」を年内に起草する。

 世界人口の半分近くを占める東アジアに広域自由貿易圏を構築する構想には、ジョン・ハワード(John Howard)オーストラリア首相、温家宝(Wen Jiabao)中国首相、マンモハン・シン(Manmohan Singh)インド首相なども一定の理解を示している。

 一連の国際会議では、平行して多くの首脳会談も実施されている。前週には関係悪化が懸念されていた日中韓の首脳会談が開かれ、協力関係を強化していくことで一致。15日には中国の温家宝首相とオーストラリアのハワード首相が会談した。

 写真はセブで15日、パイナップル繊維からなるフィリピンの伝統衣装を着た16か国首脳。(c)AFP/ROMEO GACAD