【セブ/フィリピン 14日 AFP】ASEAN出席のためセブ(Cebu)を訪れている李肇星(Li Zhaoxing)中国外相は13日、ミャンマー非難の決議案に対する拒否権行使について弁明した。同決議案は国連安全保障理事会(UN Security Council)によるもので、ミャンマー政府に対してすべての政治犯解放を求めていた。

 中国とロシアは米国が支持する政策を阻止し、人権侵害を行ってきたミャンマー軍事政府に対し圧力をかけようとした米国政府の取り組みを妨げた。過去20年近く2つの国が拒否権を行使するのは初めて。

 李外相はミャンマーも出席するASEAN首脳会議の中で、「中国の立場は、国連憲章の精神に完全に一致している」と発言。さらに、「中国の決定は世界平和と地域の安定、そしてすべての人々ためである」とし、「国連憲章を読めば、中国がなぜ拒否権を発行したのか分かるだろう」と述べたものの、詳細については語らなかった。

 一方で、王光亜(Wang Guangya)中国国連大使は拒否権行使後に、安保理が行動を起こす際の国連憲章に書かれた基準について触れ、ミャンマーの状況は「世界平和を脅かすような様相を呈してはいない」と述べている。王大使は、「安保理が干渉する必要はないと思う」と続けた。

 ミャンマーは、ノーベル平和賞受賞者で民主主義活動家のアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏を、過去20年間ほぼ自宅軟禁している。

 写真はセブ島で11日、記者団に囲まれる李外相。(c)AFP/HOANG DINH Nam