【4月8日 AFP】太陽エネルギーでの世界一周を目指すスイスのソーラー飛行機「ソーラー・インパルス(Solar Impulse)」試作機の飛行実験が7日、同国西部で行われ、無事成功した。

 試作機はパイエルヌ(Payerne)空軍基地の滑走路を数百メートル走行した後、時速45キロで離陸。徐々に高度を上げ、最終的には上空1200メートルに到達し、87分後、優雅に着陸した。

 1人乗りの試作機は最大出力10馬力の電気モーター4基を搭載。細長い主翼にはソーラーパネル約1万2000枚がはめ込まれ、作り出された電力は電池パックや電気モーターに供給される。

 試作機は前年12月、滑走路の約1メートル上空を400メートルほど安定した飛行を行っている。今回の飛行実験は天候不良などにより数週間遅れての実施となった。今後、夏までに夜間を含む36時間の連続飛行に、2013年までには世界一周飛行に挑戦する予定だ。(c)AFP

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