ソウル大学、中途退学者が上半期99人…工学系中心に「医学部再挑戦」傾向鮮明
このニュースをシェア

【09月17日 KOREA WAVE】ソウル大学で2025年上半期に退学などで学校を離れた学生が99人に達した。下半期を含めれば5年連続で500人超の中途退学が見込まれており、依然として深刻な状況が続いている。特に工学部や自然科学系からの離脱が多く、医学部への再挑戦を狙った動きが背景にあると分析されている。
国会教育委員会所属の野党「国民の力」のチョン・ソングク議員室がソウル大学から提出を受けた資料によると、規定学期を終える前に中途退学した学生は上半期だけで99人。退学には自主退学のほか、未登録、復学未履行、学業警告、留年などが含まれるが、大半は自主退学だった。
ソウル大学の中途退学者は2021年504人、2022年509人、2023年520人、2024年582人と4年連続で増加してきた。昨年上半期も105人で、今年と同水準であり、今年も500人台を超える見通しが強い。特に下半期は大学入試(随時・定時)の結果を踏まえて再受験に臨むため、中途退学者が増える傾向にある。
学部別では工学部が22人で最多、次いで農業生命科学大学11人、自然科学大学10人、師範大学10人だった。教育関係者は「多くの工学系・理系学生が医学部再受験を選んでいる」と指摘する。2026年から医学部定員が縮小されるにもかかわらず、医学部志向は依然根強い。
また、卒業を意図的に遅らせる学生も増えている。上半期に必要最小限の単位(1~3単位)だけ履修して学籍を維持する「卒業猶予生」は549人に達し、2022年上半期(494人)より11%増加した。学位要件未達成の場合もあるが、多くは就職難を理由に卒業を先延ばしにしているとみられる。学部別では社会科学部が104人で最多、次いで工学部85人、人文学部83人だった。
大学入試専門機関ユウェイ教育評価研究所のイ・マンギ所長は「就職難が続く中、人文系の学生にも門戸が開かれている医学部への志向が見られる。特に工学部や理系からの退学が目立つのもその証拠だ」と指摘する。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News