フィンランド大統領、ハンガリーとスロバキアがロシア軍支援と名指し批判
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【9月12日 AFP】フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領は11日、ハンガリーとスロバキアがロシア産の石油とガスを購入することによってロシア軍に資金を提供していると非難した。欧州連合(EU)加盟国にである両国に対するこれまでで最も厳しい非難の一つとなった。
ストゥブ氏はウクライナの首都キーウでウォロディミル・ゼレンスキー大統領と共同会見に臨み、ロシアの無人機がポーランドに侵入したことは、ロシアが北大西洋条約機構(NATO)との「エスカレーション」を模索していることを示しており、欧州はロシアにさらなる圧力をかける必要があると主張。
「陣容を立て直すという点では、欧州はロシアの石油とガスの購入をやめるべきだという(ドナルド・)トランプ米大統領の発言は正しいと思う」と語った。
「非難の矛先は2か所に向けられている。一つはハンガリー、もう一つはスロバキアだ。そして当然ながら、ロシア産エネルギーを購入することでロシア軍に資金を提供しているのは誰なのかを認識しているかどうかをトランプ大統領に確認する」と付け加えた。
ハンガリーのオルバン・ビクトル首相とスロバキアのロベルト・フィツォ首相はいずれも、欧州によるウクライナ支援を批判し、ロシアとの関係緊密化を模索しており、ウクライナ侵攻をめぐりロシアの孤立を図るEUをいら立たせている。
ハンガリーとスロバキアはロシア産の石油・ガスの輸入でEUをリードしており、オルバン、フィツォ両氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談するためモスクワを訪問した。(c)AFP