「ハマスのカメラ標的」イスラエル、記者死亡のガザ病院攻撃で説明
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【8月27日 AFP】イスラエル軍は26日、パレスチナ自治区ガザ地区南部の病院に対する前日の攻撃で、ジャーナリストを含む20人が死亡したことについて、標的としたのはイスラム組織ハマスが設置したカメラだったと説明した。この説明を受けてハマスは「根拠がない主張」だとして非難した。
イスラエル軍は「ナセル病院の敷地にハマスが設置したカメラを確認し、脅威を除去するために攻撃した」と説明。これに対しハマスは声明で「イスラエルは抵抗勢力に属する『カメラ』を標的にしたとする虚偽の主張をでっち上げ、この犯罪を正当化しようとした。根拠も証拠もなく、虐殺に対する法的・道義的責任を回避することを目的としている」とした。
イスラエル軍の攻撃では、AP通信やロイター通信、アルジャジーラ放送などに所属する記者5人を含む少なくとも20人が死亡した。イスラエル軍は「死亡した人物のうち6人はテロリストだった」と主張し、また参謀総長が「事前の承認手続きなど作戦に不備がなかったか、改めて検証するよう」指示していたと説明した。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は攻撃の数時間後、「悲劇的な過ちだ」と述べ、遺憾の意を示した。国連や報道機関、権利団体、さらにイスラエルの同盟国からも非難の声が上がっている。(c)AFP