【8月12日 AFP】欧州連合(EU)首脳は12日、ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領との会談を3日後に控える中、「ウクライナが自らの運命を自ら決する固有の権利」を強調した。

EU首脳は声明で、「ロシアによるウクライナ侵略戦争の終結と、ウクライナの公正かつ永続的な平和と安全の実現に向けたトランプ大統領の取り組みを歓迎する」とする一方で、「安定と安全をもたらす公正かつ永続的な平和は、独立、主権、領土保全、そして国境を武力で変更してはならないという原則を含む国際法を尊重しなければならない」とくぎを刺した。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と欧州首脳は13日にトランプ氏と会談する予定だ。

トランプ氏は、アラスカ州で15日に予定されているプーチン氏との首脳会談の見通しについて明言を避けており、ウクライナ紛争終結に向けてプーチン氏の考えを探る「様子見の会談」と表現している。

ゼレンスキー氏は、武力で奪われた領土の割譲を拒否している。 2月にホワイトハウスでの首脳会談でゼレンスキー氏を公然と非難したトランプ氏は、ゼレンスキー氏の姿勢に「少し困惑している」と述べ、領土交換が必要だと改めて主張。

「いくつかの領土交換が行われるだろうし、領土変更も必要になるだろう」と述べた。

一方で、「この戦争を終わらせなければならない」とプーチン氏に伝えるとも述べた。(c)AFP