【8月12日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は11日、中国への関税引き上げ措置の一部停止を再び90日間延長するよう命じた。停止措置の期限が切れる数時間前に大統領令に署名し、停止は11月10日まで続くことになった。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で「中国に対する関税停止をさらに90日間延長する大統領令に署名した」と発表した。

米中は今年、互いの製品に対し高額の関税を相次いで課し、その税率は三桁に達して貿易を混乱させたが、両国は5月、一時的に関税を引き下げることで合意した。この一時停止措置は8月11日に期限を迎える予定だった。

同じ頃、中国国営の新華社通信は、中国側も停止措置を延長すると伝えた。報道によると、中国は8月12日から90日間、以前の関税引き上げを停止しつつ、10%の関税を維持するという。

ホワイトハウスの公式サイトに12日に掲載された大統領令では、「米国の財貨貿易赤字は大きく、持続的であり、国家安全保障と経済に対する異常かつ重大な脅威を構成している」との立場が再確認された。

大統領令はまた、北京との間で「経済関係における貿易の相互性の欠如に対処するための」協議が継続中であることを認め、中国が米国の不満を解消するために「重要な措置を講じ続けている」と指摘した。

今回の90日間延長により、停止措置の期限は11月10日午前0時すぎとなる。(c)AFP