ホワイトハウス、トランプ氏パロディにしたアニメ「サウスパーク」批判
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【7月25日 AFP】米ホワイトハウスは24日、AI(人工知能)で生成された裸のドナルド・トランプ大統領が砂漠をはい回るという下品な風刺で批判したとして、人気アニメ「サウスパーク」の制作陣を激しく非難した。
ホワイトハウスのテイラー・ロジャース報道官は「この番組は20年以上適合性を失っており、注目を集めるために無理やりアイデアを絞り出している」とし、「トランプ大統領はわずか半年で、わが国の歴史上どの大統領よりも多くの公約を果たしてきた。三流の番組がトランプ大統領の好調を妨げることはできない」と述べた。
遠慮なしのシーズン初回放送では、アニメ版のトランプ氏がサタンとの性交を求めるシーンも描かれているが、性器が小さすぎるために拒絶される。
米国での生活における新たな問題を頻繁に取り上げる大人向けアニメシリーズは、現在27シーズン目を迎えており、世界で最も価値のあるテレビ番組の一つであり続けている。
このエピソードは、大統領によって米公共ラジオNPRが放送停止になったことに主人公の一人カートマンが激怒し、一方で主人公の一人の親であるランディが、公立小学校にイエス・キリストがいることに動揺するところから始まる。フィクション内のホワイトハウスへの苦情には、トランプ大統領がサウスパークの町を数十億ドルで訴えるという脅しが返ってくるのみだった。
一方でアニメのトランプ大統領は、「イラクにしたように」カナダを空爆すると脅迫。カナダの首相から「イランを爆撃したんじゃなかったのか?」と返されると、大統領は「イランとイラク、何が違うんだ?」と応じた。
米国の生活のさまざまな側面を踏みにじる架空のトランプ氏を描いたエピソードは、サウスパークの町が大統領と公共サービスの発表を行うことに合意する金融取引を行うことで終わる。
続くAI生成の短編は、表向きにはその発表の一つであり、トランプ氏が砂漠をよろめきながら歩く様子を、ナレーターが現代のイエスとして描写。ナレーターは「トランプ。彼のペニスは小さいが、われわれへの愛は大きい」と語る。(c)AFP