米バージニア大学長、多様性プログラムめぐる圧力で辞任
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【6月28日 AFP】米名門州立大学、バージニア大のジム・ライアン学長が27日、多様性・公平性・包括性(DEI)プログラムをめぐるトランプ政権からの圧力に直面し、辞任の道を選んだ。
26日のニューヨーク・タイムズの報道によると、バージニア大のDEIの取り組みに関する調査を解決するため学長を解任するよう、司法省が水面下で圧力をかけていた。同大は、連邦政府の援助数億ドルを凍結すると脅されていたという。
ライアン学長は27日の声明で、「自らの職を守るために連邦政府と戦うという一方的な決定はできない」と説明。役職にとどまることで連邦援助が打ち切られることになれば、「失職する数百人の職員、資金を失う研究者、学資支援を失ったりビザが取り消されたりする数百人の学生にとっては、無謀で自己中心的に見えるだろう」とつづった。
大学を多様化させ、「第一世代(親が非大卒の学生)の数を増やそうとするライアン学長の試みに、一部の保守的な卒業生が反発していたとされている。(c)AFP