【5月22日 AFP】ウクライナ政府は21日、受刑者3000人以上が軍への入隊を志願していると明らかにした。

 ウクライナは兵員と弾薬が深刻に不足しているために、東部と北部の前線でロシアの進軍を許している。これに対処すべく、ウクライナの最高会議(議会)は今月8日、一部の受刑者の入隊を可能にする法案を可決した。

 入隊は任意で、刑期が残り3年未満の受刑者のみに認められる。入隊しても恩赦は与えられず、仮釈放扱いとなる。

 2人以上の殺人、性的暴力、重大な汚職で服役している受刑者、元政府高官らは対象外となる。

 オレナ・ビソツカ (Olena Vysotska)法務次官は入隊志願者の数について、「3000人以上いる。法案可決以前からの想定通りだ」と述べた。

 ビソツカ氏によると、条件を満たす受刑者は2万人で、うち4500人が入隊に「関心を示している」。この数字は今後変動する可能性があるという。

 ロシアも侵攻当初から受刑者を入隊させて前線に投入している。当初は6か月従軍すれば大統領による恩赦が与えられていた。(c)AFP