イスラエル軍、ガザ各地で攻撃継続 死者3万5000人超に
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【5月13日 AFP】イスラエル軍は12日、パレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)の複数箇所を攻撃した。一方、イスラム組織ハマス(Hamas)が運営する保健当局は、累計死者数が3万5000人を超えたと発表した。
AFP特派員や目撃者、医療関係者によると、イスラエル軍は各地で一晩中、攻撃を続行。イスラエル側は、24時間で「テロリストの拠点150か所以上」を空爆したとしている。
ガザの保健当局は、新たに63人が死亡したと発表。イスラエル軍の攻撃による累計死者数は、女性と子どもを中心に少なくとも3万5034人に達したとしている。
ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は11日、ハマスが拘束している人質を解放すれば、停戦は「あす」にでも実現可能との考えを示した。
これに対しハマスは12日、大統領発言は停戦交渉の「後退」にほかならないと指摘する一方、ガザ最南部ラファ(Rafah)への地上攻撃を開始することで交渉を「真っ先に覆した」のはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の方だと非難した。
アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は同日、米NBCテレビの番組で、イスラエルがラファを全面攻撃してもハマスのせん滅につながることはないと主張。「ハマスの戦闘員が多数残って戦闘を続けるか、ハマスが去っても混乱や無秩序に陥る可能性がある。そしておそらくハマスは復活するだろう」と警告した。(c)AFP