【5月13日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2024)は12日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は2-6、3-6で第29シードのアレハンドロ・タビロ(Alejandro Tabilo、チリ)に「心配」なストレート負けを喫した。

 2日前の試合後、ファンサービス中に硬いプラスチック製の水筒が頭に当たるアクシデントがあったジョコビッチは、吐き気とめまいを起こしたため検査を受ける予定だという。

 最多記録を更新する41回目のマスターズ1000(ATP Masters 1000)優勝を目指していたジョコビッチだが、優勝6回を飾っている大会でこの日は低調なプレーに終わり、わずか1時間強で敗れた。対するタビロは、世界ランキング10位以内の相手から初白星を挙げた。

 不調の理由について、ジョコビッチは水筒が頭に当たった影響かもしれないと話している。

 11日の練習に自転車のヘルメットをかぶって登場し、当初はアクシデントを笑い飛ばしていたジョコビッチだが、「正直に言って分からない。検査しないと。練習は違った。きのうは軽い練習をしに向かって、何も感じなかったが、同時にいつもと同じ感覚でもなかった」とコメント。「強いストレスがかかったきょうはかなりひどかった。痛みというよりバランスの問題だ。とにかく体が思い通りに動かず、2日前とはまったく別の選手になった」と明かした。

 この後は「状態を確認する」ため全仏オープン(French Open 2024)前に検査を受けるという。水筒が当たった影響だけでなく、調子の悪さも気にかけ、「きょうのコートでの感覚は、自分のシューズを履いたまったくの別人のようだった」と表現すると、「少し心配だ」と続けた。(c)AFP