【5月9日 CGTN Japanese】韓国では、韓国産の果物や野菜の価格が高騰するにつれ、安くて良質な中国産の野菜の輸入量が急増しています。韓国関税庁が発表した最新データによると、今年3月の中国からの長ネギとキャベツの輸入量は前年同期比でそれぞれ764%と171%増加し、中国産のニンジンとタマネギの輸入量も急増しています。また、韓国は今月から白菜やキャベツ、ニンジンなどの7品目を対象に新たにゼロ関税を適用し、中国から農産物の輸入規模はさらに拡大する見込みです。

 また、韓国統計庁が今月初めに発表したデータによると、4月の韓国消費者物価指数(CPI)は前年同期比2.9%上昇し、中でも農産物価格が20.3%と大幅に上昇し、全体の物価水準を押し上げる要因の一つとみられます。これに対して、韓国の一般消費者は、中国から輸入した野菜は品質から鮮度まで韓国産とほとんど変わらず、価格もよりお得で、物価の高騰を背景に家計支出の増加を大幅に緩和しているとの見方を示しました。また、レストランを経営する韓国の個人事業主の多くも、中国産野菜の使用を始めています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News