米大統領、ロシアが「ジェノサイド」と非難 初めて明言
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【4月13日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は12日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領指揮下の同国軍がウクライナで「ジェノサイド(集団殺害)」を行っていると明言した。バイデン政権がロシアの行為についてジェノサイドという表現を使ったのは初めて。
バイデン氏は、自身のアイオワ州訪問に同行した記者団に語った。同州での演説でジェノサイドに言及したことについて問われ、「その通り。私はそれ(ロシアのウクライナでの残虐行為)をジェノサイドと呼んだ」と答えた。
バイデン氏は「プーチン(大統領)が、ウクライナ人でありたいという思いさえも消し去ろうとしていることがますます明らかになりつつある」と指摘。ただし、ロシアの行為がジェノサイドに当たるかを最終的に判断するのは裁判所だと述べた。
ロシアの残虐行為を非難する声が世界中で高まる中、バイデン氏はプーチン氏を「戦争犯罪人」と糾弾。しかし、ジェノサイドは厳密に定義されており、重い意味を持つ表現であることから、米国はこれまで使用を控えていた。
バイデン氏はアイオワ州での演説で、ガソリン価格の高騰について「世界の反対側で独裁者が戦争を宣言し、ジェノサイドに及ぶかどうかに左右されるべきではない」と発言。ガソリン高騰の主因はロシアのウクライナ侵攻にあるとの考えを示していた。(c)AFP