オーストラリア、最新鋭護衛艦「もがみ型」11隻導入へ
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【8月5日 AFP】オーストラリアのリチャード・マールズ国防相は5日、次期フリゲート艦新造計画で、三菱重工が建造した最新鋭護衛艦「もがみ型」11隻を導入し、海軍力を強化すると発表した。
マールズ国防相は「明らかに、日豪間で締結された防衛産業協定で最大のものだ」と述べ、60億ドル(約8840億円)規模の契約を誇示した。
三菱重工は、ドイツのティッセンクルップ・マリン・システムズを抑えて落札した。
オーストラリアは2023年に大規模な軍備再編を発表。中国の海軍力への対応を強化するため、長距離攻撃能力の強化に注力している。
もがみ型は、強力な兵器を多数搭載した最新鋭のステルスフリゲート艦だ。
マールズ国防相は、老朽化が進むアンザック級フリゲート艦をもがみ型に置き換えるとして、2030年までにもがみ型の1番艦を就役させると述べた。
同国防相は「もがみ型フリゲート艦は、オーストラリアにとって最良のフリゲート艦だ」「次世代艦で、ステルス性も備えている。長距離ミサイルを発射可能な垂直発射装置を32セル備えている」と述べた。
パット・コンロイ国防産業相は、もがみ型が長距離巡航ミサイル「トマホーク」を発射できる点を指摘。
「もがみ型の導入により、わが国の海軍はより大きく、より強くなるだろう」と述べた。(c)AFP