活動の拠点をニューヨークに移し、モデルのエージェンシーも移籍し、クリエイティヴな仕事を自ら選ぶようになり、ルックスも生活も一変した彼女のもとにモデルの仕事が殺到した。型破りな演出で有名な「ジバンシィ」のクリエイティヴ・ディレクター、リカルド・ティッシは彼女の中に潜在的に存在するジェンダーレスな美しさをキャッチし、彼女にバズカットにするように助言を与え、それがさらなるブレイクに?がっていった。レディースだけにとどまらず、メンズブランドからも声がかかり、男性モデルの中でランウェイを歩くゴッチャルクは性別を超えたカリスマ性を発揮している。

 美しさをジャッジするのに性別はいらない。そんなジェンダーレスな美しさが謳われている今、彼女の存在は一つのマイルストーンになっている。自らの意思とは関係なく「女性らしさ」を強いられる、その要求に「ノー」と答えられる勇気が必要だということをクリス・ゴッチャルクは自らの経験を基に証明してくれた。私たちを取り巻く世界には様々な価値観が存在する。多様化する美の価値観、それを享受する権利を私たちは平等に与えられている。既成の価値観を捨て、インディヴィジュアルな美を追求する、そんな時代の到来を臆することなく祝福しよう。あなただけにしかない美しさが必ず存在しているから。

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(c)marie claire style/text:Sumire Taya