【2月21日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が20日、ロンドン・ファッションウイーク(London Fashion Week)を初めて訪れ、ステージ前でファッション誌「ヴォーグ(Vogue)」米国版のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長と並んでショーを観覧した。

 エリザベス女王が観覧したのは英国の若手デザイナー、リチャード・クイン(Richard Quinn)氏が手掛けたショー。クイン氏は、ファッション業界の才能ある新人を顕彰するため新たに設けられた「エリザベス女王ファッション賞(Elizabeth II Fashion Award)」を贈られた。

 淡い緑青色のドレスとジャケットを身に着けたエリザベス女王は、ゆったりとした衣装に鮮やかなモチーフ、ライダーのヘルメット、あるいはレザードレスに網タイツといった好奇心をそそるクイン氏のコレクションに、時々戸惑っていたように見受けられた。

 エリザベス女王は「ファッション業界に敬意を表して、そして英国ファッションに貢献してきたすべての人々への私の遺産として、この賞を若い新たな才能に贈呈したい」と述べた。

 クイン氏はエリザベス女王のサプライズ訪問について「ちょっと現実離れしていた」と驚いた様子。ヘンリー王子(Prince Harry)の婚約者メーガン・マークル(Meghan Markle)さんの衣服をデザインしたいと意欲を語った。(c)AFP