【8月30日MODE PRESS WATCH】ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)監督がオペラ初演出を手掛けた公演「ソフィア・コッポラの椿姫」が映像化され、10月6日より日本で公開される。

■Mrヴァレンティノからのオファーで実現

 オペラ「椿姫(La Traviata)」は、真実の愛を知ったパリ社交界の高級娼婦ヴィオレッタと、恋人アルフレードがたどる運命を描いたイタリアの作曲家 ジュゼッペ・ベルディ(Giuseppe Verdi)による人気作。本作は、2016年5月24日からイタリア・ローマ歌劇場で行われた全15回公演を映像化したもの。イタリアのファッションブランド「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の創業者であるヴァレンティノ・ガラバーニ(Valentino Garavani)が、コッポラが監督した代表作「マリー・アントワネット」に感銘を受けて直々に演出をオファーし、公演が実現した。

■エレガントで妖艶な衣装は必見

 鮮やかな赤色が印象的なヴィオレッタのエレガントで妖艶な衣装は、ヴァレンティノ自身がデザインを手掛け、美しいデコルテを見せるためにデザインにとことんこだわった。また公演内で着用されるその他の衣装は、ヴァレンティノの指示のもと「ヴァレンティノ」のスタッフが担当している。舞台美術は映画「プレステージ」、「ダークナイト」、「インターステラー」でアカデミー賞美術賞に3度ノミネートされた実績を持つ、プロダクションデザイナーのネイサン・クロウリー(Nathan Crowley)が担当。公開されたポスタービジュアルは、最も盛り上がるシーンのひとつである第2幕第2場「フローラの館での宴」の、二人の主役の愛がぶつかり合うシーンを切り取ったもの。本作の見どころの一つである衣装と世界観を感じ取ることができる。

 指揮はミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団のアソシエイト・コンダクターの経歴を持つヤデル・ビニャミーニ(Jader Bignamini)が務め、ヴィオレッタ役をフランチェスカ・ドット(Francesca Dotto)、アルフレード役をアントニオ・ポーリ(Antonio Poli)が演じる。映画・ファッション・舞台美術の才能が集結した豪華絢爛なオペラ作品、ぜひ劇場の大画面で堪能して。

■作品概要
・「ソフィア・コッポラの椿姫」
公開日:10月6日 ※TOHOシネマズ日本橋2週間限定公開、その後順次全国公開
演出:ソフィア・コッポラ
指揮:ヤデル・ビニャミーニ
合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ
舞台美術:ネイサン・クロウリー
衣装:ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、マリア・グラツィア・キウリ、ピエールパオロ・ピッチョーリ
キャスト:ヴィオレッタ:フランチェスカ・ドット、アルフレード:アントニオ・ポーリ、ジェルモン:ロベルト・フロンターリ
2016年/イタリア/イタリア語/141分/原題:La Traviata

■関連情報
・ヴァレンティノ 公式HP:www.valentino.com
(c)MODE PRESS